中国雲南省个旧(Gejiu)市スズ鉱山周辺土壌における総ヒ素濃度分布

Bunseki Kagaku(2011)

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摘要
中国雲南省个旧市老厂鎮及びKa fang zhenのスズ鉱山周辺で採取された土壌,河川底質試料に対し,混酸を用いた酸化分解処理を行い,水素化物発生原子吸光光度法を用いて総ヒ素濃度を測定した.また,波長分散型蛍光X線分析装置(WDXRF)を用いて土壌,底質試料の化学成分分析を行い,ヒ素を含む尾鉱の拡散について考察を行った.採取された試料中ヒ素濃度は5.1×102~1.1×104 mg kg-1であり,最も高い値を示したのは尾鉱ダム堆積物であったが,ダム周辺の畑土壌は5.1×102~4.5×103 mg kg-1,調査地の中心部を流れる河川底質は1.5×103~6.5×103 mg kg-1のヒ素を含んでおり,スズ鉱山活動の影響が周辺へ広がっていることが示された.日本におけるヒ素の土壌含有量基準は150 mg kg-1以下とされているが,本研究対象地域において確認された土壌の総ヒ素濃度は,その約3~30倍であった.WDXRFの分析結果から,尾鉱は主要成分の一つとして鉄を含んでいること,さらに,Fe2O3(%)とSiO2(%)の間には,有意な負の相関があることが分かった.このFe2O3(%)とSiO2(%)の存在比は尾鉱と周辺土壌との混合に対応すると考えられ,尾鉱の拡散を示す指標となり得ることが示された.さらに,尾鉱の化学的風化に伴ってヒ素も溶脱し,水系へと移行している可能性が示唆された.
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